その2 消費者信用とはどういうものか

1 意外と利用されている消費者信用

「消費者信用」というのは、私たち消費者がその場で現金を支払わないでも、物を買ったりサービスを利用したりすることができるような仕組みをいいます。

icon-arrow-circle-right いわば、物を売ったり、サービスを提供したりする人たちは、その利用者である私たち消費者の経済状態を信用して、「ちゃんとしかるべき時にお金を払ってくださいね」という約束を求める取引と言ってよいでしょう。

典型的には、居酒屋で、ツケで飲むおじさんの姿などが思い浮かびますが、それ以外にも、消費者信用はいたるところで利用されています。

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icon-hand-o-up 消費者信用は、大別して、消費者ローンと、割賦販売(かっぷはんばい)という二つの形態があります。このうち、消費者ローンは、前回紹介した消費貸借契約の一類型ですので、今回は触れません。

icon-arrow-circle-right これに対して、割賦販売とは、商品の購入やサービスの利用を分割払いにしたり、ローンを組んだりするものです。クレジットカードによる商品の購入やサービスの利用などもこれに含まれます。

最近は、クレジットカードで、電気代やガス代、携帯電話の通話料から、病院での治療費の支払いなどもできるようになりました。このように、消費者信用は、意外と私たちの生活に利用されているのです。

2 割賦販売のしくみ

割賦販売は、割賦販売法という法律に定められている5つの類型があります。

icon-arrow-right 第一の類型は、通常の割賦販売です。これは、支払期間を2か月以上に設定して、支払回数を3回以上に分割して支払いをする販売方法です。リボ払いで購入する方法などがこれに当たります。

icon-arrow-right 第二は、ローン提携販売です。これは、物を買ったりサービスを受けたりする場合に、消費者に金融機関でローンを組ませる販売方法です。

消費者は、代金を、業者ではなく銀行に支払うことになりますが、この支払は、実際には商品代金を金融機関から借り入れて、その借入金を返済しているのです。

icon-arrow-right 第三は、割賦あっせん販売です。第二のローン提携販売との違いは、業者と金融機関との関係だけで、私たち消費者の支払方法に違いが出るわけではありません。

けれども、一般にローン提携販売は都度、ローンを組む手続をするため、いちいち書類に記入する手間がかかります。

それに対して、割賦あっせん販売は、通常、クレジットカードのカード会社からクレジットカードを発行してもらうと、あとは、利用金額に応じて銀行から利用代金が引き落とされることになります。

icon-arrow-right 第四の前払式特定販売と、第五の前払式割賦販売もともに割賦販売です。前者は、互助会やデパートの友の会などを通じて購入する方法、後者は商品よりも先に分割で支払いをする方法ですが、いずれも前払という点でお金を借り入れているわけではないので、省略します。

3 割賦販売における消費者保護のしくみ

割賦販売で取引をするときは、消費者が現金一括購入をする場合との条件の違いを説明しなければならないものとされています。

条件の違いとは、主に価格の差や金利、支払回数などを指しますが、このほかにも、業者には違約金の率や返品の条件などの制限があり、法律に定めるこうした制限に反して、消費者に、より不利な条件で契約させたとしても、そのような契約は無効となります。

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icon-arrow-circle-right このほか、よく知られたものとして、割賦販売にもクーリングオフの制度が導入されています。割賦販売の場合のクーリングオフは、訪問販売の場合に準じて、購入の日から8日間は無条件で返品できるというものです。

icon-arrow-circle-right また、割賦あっせん販売の場合に限りますが、契約金額が4万円を超える割賦販売契約を締結した場合に、商品に欠陥があったような場合には、金融機関に対して、代金の支払を拒める権利も、法律で定められました。


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