お金を返す(その2)-お金を返すのはだれか

1 借金がなくなる場合

お金を借りたら、借りた人は貸した人に借金を負うことになります。この借金のことを、法律上は「債務(さいむ)」と呼んでいます。

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当たり前のことですが、お金を返す責任は、第一に、お金を借りた本人が負うことは言うまでありません。けれども、借りた本人に保証人がついている場合や、本人に代わって家族、友人などが返す場合もあります。

icon-arrow-circle-right 後者を、法律上、「第三者弁済」といいますが、詳しくは、次回「お金を返す(その3)-第三者弁済」で取り上げます。

また、親からお金を借りていたところ、親が亡くなって、それを相続したような場合など、お金を貸していた人と借りていた人が同一人物になった場合(法律上、「混同」といいます)や、お金を貸した人が、「もう返さなくてもいいよ」といってくれた場合(法律上、「免除」といいます)も、法律上は、お金を返したことになるとされています。

icon-hand-o-up このように、お金を借りた本人がお金を返さない場合にも、借金はなくなることがあるのです。

2 保証人

実際の生活の中で最も頻繁に行われているのが、保証人という制度です。保証人というのは、お金を借りた人が借入金を返済しない場合に、その債務を肩代わりしてくれる人のことをいいます。

保証の範囲は、お金を借りていた人が負っていた債務全額に及びますので、本人がお金を返さないと、利息や遅延損害金も含めた全額を、保証人が返済しなければならなくなるのです。

icon-arrow-circle-right なお、保証人は、書面による保証契約を結ぶ必要があります。法制審議会がまとめた来年提出予定の民法改正原案では、この書面を公正証書とすることが盛り込まれていますが、現行の法律では、契約書の形式であれば、一応保証契約としては有効とされています。

保証契約は、お金を借りる人との間ではなく、お金を貸してくれる人との間で、お金を借りる人に無断で保証人になることも可能なのです。

お金を借りる人から頼まれて保証人になった場合と、無断でなった場合とでは、お金を借りていた人に返してもらうお金の範囲に若干差があるのですが、ここでは省略します。

icon-hand-o-up 一般の取引関係上は、通常の保証ではなく、連帯保証という方法がとられることがほとんどですが、これは、保証人に対して、お金を借り入れた本人と同等の責任を負わせるもので、通常の保証よりも重い責任が課されています。

保証人がお金を返してくれると、お金を借りていた本人のもともとの借入は返済されたことになりますが、代わりに、お金を借りていた人は、今度は、保証人にお金を返さなければなりません。

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