お金を返す(その1)-お金の返し方

お金の返し方いろいろ

お金を返すときは、原則として、お金を貸してくれた人のところに出向いて返すことになります。また、返すお金は、お金を貸した人がいる場所の通貨によることとなります。

日本国内ではあまり問題になることはないでしょうが、お金を貸してくれた人が外国人だったり、お金を貸してくれた人が住んでいる場所に複数の通貨が流通していたりする場合もあるので、法律では、念のため、お金を返す場合の原則を規定しているのです。

「現地で流通している」というのは、法律で強制通用力を認められたものに限られるので、日本国内でお金を返すのであれば、日本銀行券(いわゆる「お札」)と鋳造貨幣(いわゆる「小銭」)で返さなければなりません。

地域通貨のような強制通用力の認められていないものや、カードにたまっているポイントは、それが金目の物であっても、原則として返済に用いることは認められていないのです。

お金を貸し借りしている当事者同士で特に合意があれば、外貨での返済も可能で、この場合は、お金を返す時点の為替レートで換算するのが一般的です。

逆に、現地で流通している通貨(日本国内なら、「日本円」)であれば、インフレが進んだとしても、返す金額が変わるものではありません。

icon-hand-o-up お金を返す際は、金額に応じて、お札であれば任意に、また小銭であれば、額面価格の20倍の価格まで強制通用力が認められています。

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例えば、100万円を返す場合に、1万円札で100枚返すのか、1,000円札で1,000枚返すのか、(最近はあまり見かけませんが、今もまだ強制通用力がある)500円札で2,000枚返すのかは返す人の自由です。

けれども、1円玉で返すのであれば、額面の20倍、すなわち20円まで、仮に500円玉で返す場合も、その20倍に当たる10万円を限度として強制通用力が認められるにとどまります。相手は、それ以上の金額の受け取りを拒むことができることになるのです。

icon-arrow-circle-right また、考え方は分かれますが、お金を借りている人が、自分名義の通帳と印鑑を持って行って、「返済に必要なだけ引き出してくれ」という場合や、手形や小切手を持っていく場合に、有効な返済と言えるかについては、やはり、お金の貸し手が同意しない以上、否定的に考えるべきなのではないかと思われます。


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